皆さんこんにちは、たっくんです。
夏も終わりに近づき、多くの受験生が進路について考え始めている頃と思います。
ところで、実は僕は高校に行っていません。
高校の代わりに「高専」という教育機関に入学したからです。
この記事では、僕が通った高専について詳しく解説し、皆さんの進路の候補を広げられたらと思います。
この記事を読んで欲しい人
- 高専に興味がある
- ものづくりに興味がある
- 理系科目が好き
- 文系科目が嫌い
高専とは?
高専は工業高等専門学校の略で、工業について専門的に学べる学校です。
全国に51校あり(2023年3月,国立高等専門学校機構HPより)、キャンパスごとに様々な学科があります。
僕が知る限り、高専には寮があり、いきたい高専があった場合はたとえ県外でも通うことができます。
高専は通常、普通高校入試と同時期に受験し、高校の代わりに入学することになります。
しかし、高専と高校の間にはいくつか違いがありますので、比較しながら詳しく紹介していこうと思います。
高専と普通高校は何が違うの?
学習内容
学習内容の違いは、高専に入学する一番の目的となるでしょう。
普通高校では、高校卒業後さまざまな道に進めるよう、文系・理系科目をバランスよく習うことになります。
一方の高専では、数学や物理のほか、学科ごとに特色のある専門科目に多くの時間を使うことになります。
まずは、具体例として私が高専で受講した授業をいくつか紹介します。
- 電気磁気学
- 電気回路
- 情報伝送
- 論理回路
- 制御工学
- ロボット工学
- 人工知能
- 微分積分
- 代数幾何
- 基礎情報処理
- 工業英語 etc…
一般科目は、国語・社会などの文系科目は時間も少なく、最低限の内容しかやっていません。
代わりに、理系科目は時間も多く、大学の範囲まで習うものもあります。
一方の専門科目は、普通高校で習わないようなレベルの専門技術を学ぶことができます。
実験・実習も充実しており、学科によってはプログラミングをしてゲームを作ったり、工場の機械を使って金属を切断・溶接したりといった実践的な技術力を身につける授業があります。
また、高学年は研究室に配属され、自分の研究について論文を書いたり学会で発表したりといった、大学生や研究者のような経験もできます。
このように、普通高校と比べて深くモノづくりに特化した知識や経験を得ることができるのが、高専の学習です。
制度
高専と普通高校では、進級の制度が全く違います。
そもそも在籍する期間が違います。
文字で説明するより、みた方がわかりやすいと思うので、まずは下の図をご覧ください。

普通、高校は3年間在学し勉強します。その後、大学で4年間勉強する人もいれば、そのまま就職する人もいます。
さらに大学卒業後、大学院で2年間以上勉強する人と、就職する人がいます。
一方で高専は元々5年間あります。高専卒業後はそのまま就職する人とさらに進学する人がいます(僕の時は就職と進学が半々くらい)。
進学組は、理系の大学に編入することができます。つまり、通常1年生から入学する大学に、3年生から途中入学します。よって、高専生は普通高校の入試と違いセンター試験や共通テストを受けることはありません。高専からの編入は、その学科にあった専門教科中心の入学試験が行われます。よって、理系の人にとっては数学や物理、プログラミングなど得意教科のみを勉強すれば良いことが多いです。
また、高専卒業後は高専の専攻科に進学することもできます。専攻科は、高専を卒業した人が、さらに2年高専に残って研究をするために進学します。
専攻科に進学すると授業が減り、研究の時間が増えます。高専の高学年から配属された研究室にそのまま残ることもできるため、同じ環境でより自分の研究を深められることが利点と言えます。
高専から大学に編入した場合も、専攻科に進学した場合も、卒業・修了後は普通の大学生と同様に大学院に進学することができます。
このように、普通高校と高専の間には学年や進学先、就職する年齢に大きな違いが生まれます。
就職時の扱い
では、高専と高校では、どちらが就職に有利なのでしょうか?
高専生は、早いうちから実際に手を動かして年齢の割に高い技術力を身につけています。そのためメーカーなど、技術者としての即戦力を欲しがっている企業は高専生用の枠を用意していることがあります。
高専からそのまま就活すると、超有名企業にも比較的入りやすいことがあります(高専により差があるとは思います)。
逆に、一度大学に進学してしまうと高専卒業時よりも有名企業に入りにくくなったりします。
一方で、大学や専攻科・大学院に進学した人は、高専を卒業後すぐに就職した人に比較して長く研究を続けているため、自分で研究を進める能力や、学会参加などを通して得た広い視野など高専生にはない能力を持っています。
そのため、初任給がやや高かったり、研究・開発職につきやすかったりします。
また、そもそも高専生用の採用枠を用意していない企業もあるようです。
このように、高専卒業後すぐは比較的就職が容易だったりします。しかし就職できる企業の幅や就職後に就ける役職の選択肢は、大学や大学院に行った人の方が広くなりやすいように感じます。
よって、高専生を積極的に採用している大企業に入りたい場合は高専卒業後すぐ就活、研究を続けたい人や就職の幅を広げたい人は大学や大学院に進学、といったように進路を選ぶことができます。
高専の入試
高専に入るためには、当然入試を受けて合格する必要があります。
ただし、普通高校と高専の入試は別物であることに注意してください。
皆さんは塾や学校で公立高校や私立高校の入試問題の過去問を中心に入試対策を行う(もしくは行っている)ことになります。
しかし、高専の入試では県の高校入試の問題を解くことはなく、高専オリジナルの試験を受けることになります。
そのため、学校や塾の入試対策とは別に対策をする必要があります。
ただ、高専の入試も傾向が違うとはいえ当然中学の内容で解ける問題しか出ませんし、高専の入試問題の過去問も書店に行けば売っているので、それらをうまく使えば十分に対策をすることはできます。
それでも不安な方や学力に自信がない方は、質の高い個別指導塾に通うことを検討してみてください。
学校や集団塾ではどうしても人数が多い普通高校入試対策がメインになってしまいますが、個別指導塾ならあなたの志望校や学力に合わせて教え方を変えてくれます。
まとめ
高専は、学習する科目・進級制度が普通高校とは大きく異なります。
プログラミングや加工などモノづくりが大好きな人や、文系の勉強をできるだけ減らしたい人にとってはかなり良い環境で勉強できると思います。
高専でも、キャンパスによって偏差値や学科編成が全く違うので、興味がある方はより詳しく調べてみてください!

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